新型コロナウイルス感染症に関する『ルナルナ』独自調査 妊娠中・育児中・妊活中の女性に与える影響とは?

新型コロナウイルス感染症に関する『ルナルナ』独自調査 妊娠中・育児中・妊活中の女性に与える影響とは?

新型コロナウイルス下で妊婦さんに対するケアが不十分だという指摘が起こる中、町田市では妊婦さんにタクシーチケットが配布されたり、東京都ではオンライン相談窓口が開設されたりとあちこちで支援策が見られるようになりました。まだウイルスの詳細が判明していない中で、自分だけでなくお腹の赤ちゃんを守らなければならない妊婦さんのストレスはさぞ大きいことでしょう。同時に、妊娠に至っていない不妊治療中の女性も苦しい状況に置かれています。2020年4月1日に日本生殖医学会は会員の医師に対して不妊治療の延期を1つの選択肢として患者に提示するように声明を出しました。(その後、5月18日には対策を講じたうえで治療の再開を考慮する声明が出されていますが。)それを知って治療の延期を検討した人も一定数いたと思いますが、デリケートな問題だけにすんなり延期という結論には至らないことも多いようです。以下、気になるアンケート結果が発表されました。

調査概要

(以下、株式会社エムティーアイによる独自調査レポートから一部抜粋。)
 
(株)エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』では、定期的にサービス内で様々な意識調査を行っています。
 多くのユーザーから回答が寄せられ、生理やカラダに関する内容をはじめ、ほかでは聞けない女性の悩みや本音が明らかになっています。
 今回のVol.39では、国内でも現在1万人を超える感染者(2020年4月23日時点)が出ている新型コロナウイルス感染症に関する、育児中、妊娠中、妊娠を希望している女性への影響や悩み・不安などについての調査を実施しました。調査では、それぞれのライフステージによって彼女たちの抱える不安も異なることが明らかとなりました。

調査レポート目次

調査レポートまとめ

Q.生殖医学会からの声明についてどのようにお考えですか(ルナルナ調べ・n=2654)

初めに、新型コロナウイルスの感染拡大が続く今、妊婦が抱えている不安の内容をたずねてみると、1位は「感染した際の胎児への影響」91.0%となり、9割以上の女性が自分よりも胎児への影響を気にしていることがわかります。2位には「感染した際の自身の重症化」74.3%、3位には「感染した際に治療薬がないこと」71.2%が続きました。

続いて働いている妊婦を対象に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う職場でのサポート体制について聞いてみました。結果は「サポートはなかった」30.0%が1位となり、感染を恐れている妊婦の不安に対して職場の対応が追いついていない現状がうかがえます。2位は「在宅勤務になった」19.3%となり、雇用形態別でみると、正社員の女性が在宅勤務になった割合は23.4%なのに対して、契約・嘱託社員や派遣社員の場合は18.5%程度と、5ポイントほど低い結果となるなど、働き方によってサポートにも違いがあることもわかります。

続いて育児中の女性を対象に不安や悩みを聞いてみました。3月上旬から実施されている学校や幼稚園、保育園の休校・休園措置に関しての対応として最も多い回答は「現在、就業状況にないため、普段と特に変わらない」43.9%となりましたが、就業中の人からの回答は「親の仕事中は子どもだけで留守番をしている」16.2%、「仕事を休んで自身が子どもをみている」15.1%が多くなりました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月1日(水)に、日本生殖医学会から会員の医師向けに妊娠中に使える予防薬や治療薬が開発されるまで、不妊治療の延期を選択肢として患者に提示することを推奨するという声明(http://www.jsrm.or.jp/announce/187.pdf)が出されました。妊活や不妊治療をしている人を対象に、この声明が出されたことを知っているかを聞いてみると「知っている」47.2%、「知らなかった」52.8%となり、医師向けに発信された声明にも関わらず4割以上の女性が認識しているという結果からも、この声明の影響力の大きさが感じられます。

また、この声明を受けて現在自身が行っている妊活や不妊治療の方針をどのように考えているかを質問すると、「妊活・治療を継続する」48.1%が最も多い回答となりました。次いで「しばらく様子をみて、判断す る」23.9%、「まだ迷っている」12.8%と続くように、答えを出せずにいる人も少なくないようです。

声明をどのように受け入れたかを尋ねる質問では、1位「理解はするが、受け入れられない」43.0%となり、子どもを望んでいる夫婦にとってはやはり葛藤があるようです。一方で、この声明を「当然のこととして受け入れる」と回答する人も34.0%と少なくなく、妊娠をしてもその後のリスクを心配する声が目立ちました。

(詳細はURLを参照)

調査方法

調査実施時期 : 2020年4月10日(金)~4月12日(日)
調査方法および人数 :『ルナルナ』、『ルナルナ ベビー』にてアンケート調査。10代~50代以上の女性、10,129名

調査元

〒163-1435 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー35F [ 地図 ]
TEL 03-5333-6789
代表取締役社長 前多俊宏
https://www.mti.co.jp

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