【新型コロナウイルス感染症に関する自主調査結果】休校期間の勉強に関する高校生調査

【新型コロナウイルス感染症に関する自主調査結果】休校期間の勉強に関する高校生調査

2020年2月末に全国の学校に休校要請が出され長期間自宅での学習を余儀なくされた学生たち。学校再開の時期は都道府県により差があり、すでに再開しているところ、再開を早める予定のところ、6月再開予定のところなど様々です(5月20日時点)。今回、休校期間中の高校生に対して、どんな勉強をしているのか、オンライン授業は行われているのか、どこで勉強しているのか等について調査がおこなれました。学校に通うことが当たり前だった頃には見られなかった格差も懸念されます。

調査概要

(以下、株式会社アンド・ディによる独自調査レポートから一部抜粋。)

新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大に伴い、日本政府から全国の小中高校・特別支援学校に一斉休校が要請されたのは2月27日のことです。当初は春休み明けまでの予定だった休校期間は4月7日に発せられた緊急事態宣言を受けて延長され、現在は5月31日までの休校を決定した自治体が多数あります。

休校・外出自粛が長期化する中、学習の主体である高校生たちは今どのように勉強しているのか?一部の自治体・学校で取り組みが始まっているオンライン授業についてどのように捉えているのか?休校・外出自粛要請の後にやりたいことはなにか?
首都圏・東海圏・関西圏の高校生に尋ねてみました。

調査レポート目次

調査レポートまとめ

オンライン授業の実施状況

休校期間中の今、どのように勉強に取り組んでいるか尋ねました。
最も多かったのは『学校から配られた学習課題』(84.7%)でした。以下『学校のオンラインでの学習支援』(34.0%)、『参考書や問題集・ドリル』(28.7%)、『学習アプリ』(26.7%)などが続きました。

学校でのオンライン授業実施状況を尋ねたところ(※調査実施はGW中なので4月末までの実施状況)、全体の24.7%が『現在実施している』と回答しました。『今後実施する予定・準備中』(34.7%)を含めると、約6割がオンライン授業の導入に取り組んでいることがわかります。

オンライン授業を「現在実施している(以下、実施校)」または「今後実施する予定・準備中(以下、実施予定校)」と回答した高校生に、授業で使用する・使用予定のツールは何かを尋ねたところ、『Zoom』(39.3%)が最も高く、以下『Google Classroom』(21.3%)、『YouTube』(18.0%)、『Classi』(16.9%)などが続きました。

さらに、オンライン実施校/実施予定校の高校生に自宅で使用している・使用できる端末を尋ねたところ、『スマートフォン』(68.5%)が最も高く過半数に達しました。以下『ノートパソコン』(38.2%)、『タブレット』(33.7%)、『デスクトップパソコン』(10.1%)が続きます。
※本アンケートの調査方法がWeb調査ですので、『使用できる端末はない』は出現しませんでした。

休校・外出自粛の前、授業を受ける以外の勉強場所は『自分の部屋』(72.7%)が最多でした。以下、学校の『教室(空き教室)』(37.3%)、自宅の『リビング・ダイニング』(34.7%)、学校の『図書室・自習室』(20.0%)などが続きます。

本調査の対象者に「9月入学・新学期」に賛成か反対か尋ねたところ、全体で『賛成』が53.3%、『反対』が30.0%、『わからない』が16.7%という結果でした。
エリアでは『賛成』は首都圏(62.0%)、東海圏(54.0%)では半数を超えていますが、関西圏では『賛成』(44.0%)と『反対』(40.0%)が拮抗しています。
また、『賛成』の割合は高校1年生(62.0%)で最も高く、進路検討や受験勉強・就職活動を控えている高校2~3年生においては『反対』または『わからない』が高く賛否が分かれる結果となりました。

調査方法

調査方法:Web調査(マーケティングアプリケーションズ社 MApps for Survey)
調査期間:2020年5月3日~2020年5月4日
調査対象:以下3エリアに居住する高校1年生~3年生の男女
首都圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)
東海圏(岐阜・愛知・三重)
関西圏(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)
※スクリーニング条件:「現在学校が休校中」に該当すること
・調査対象における出現率:96.8%
サンプル数:150名(エリア×学年×性別で均等割付)

調査元

〒105-0004
東京都港区新橋6-9-6 12東洋海事ビル5F
代表取締役:佐藤 哲也
TEL.03-5408-6555
https://www.and-d.co.jp

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