2020年 ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査

2020年 ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査

働き方改革という言葉を今では当たり前に聞くようになりました。これは元々2019年に厚労省が提唱したもので、労働者が個人の事情に応じて多様な働き方を選択できる社会を目指す、というものです。「一億総活躍社会」を実現するために必要な改革なのです。背景には、少子化や高齢化に伴う労働力人口の減少があります、それは今後さらに急激に悪化すると予想されるので待ったなしの状況です。そんな中で文字通りみんなに働いてもらうための改革案の3つの柱が、長時間労働の解消、正規・非正規労働者の格差是正、高齢者の就労促進です。現場ではこうした取り組みは本当に進んでいるのでしょうか。このたびチューリッヒ生命がビジネスパーソンを対象にストレス調査を行なっており、その調査結果はそれらを把握する大きな手がかりとなっています。こちらの調査は今年で4回目だとのことですが、なんと4回目で初めてストレスの1位が「収入」になったとか、、気になる調査結果を見てみましょう。

調査概要

(以下、チューリッヒ生命による独自調査レポートから一部抜粋。)

昨今、フレックスや在宅勤務など新しい「働き方」が世間に浸透してきました。また、2019年4月から有給休暇5日間の取得が義務化されたことや、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、柔軟な働き方を可能にする新たな制度を導入した企業も増えています。
 チューリッヒ生命は、全国1,000人のビジネスパーソンを対象に、今年で4回目になるストレスについての調査を実施しました。現在ビジネスパーソンが抱えているストレス原因のほか、「働き方」に関する制度の導入とそれに伴うストレス、残業時間、有給休暇の取得などについて調査しました。

調査レポート目次

・調査結果サマリー
・調査結果
・調査概要

調査レポートまとめ

Q1. あなたが勤務先においてストレスを感じる1番の要因は何ですか。【TOP5】(複数回答)

・ビジネスパーソンのストレスの要因第1位は「収入(経済面)」!

ビジネスパーソンが勤務先においてストレスを感じる1番の要因は「収入(経済面)」という結果になりました。働き方改革による残業時間の減少や、新型コロナウイルス感染症の影響により収入(経済面)への不安が募ったことが伺えます。過去3年間の調査結果と比較すると、「上司との人間関係」は4年連続、「仕事の内容」は3年連続でTOP5に入る結果になり、これらが多くのビジネスパーソンの悩みになっていることがわかりました。

・「働き方」に関する制度を導入していた企業は3割に留まる!

新型コロナウイルス感染症の発生前から、「フレックス」や「在宅勤務」、「再雇用」などの制度を導入していた企業は約3割に留まりました。導入された制度に対するストレスとしては「社内スケジュールが調整しづらいこと」や「収入が減ったこと」、「隠れ残業や仕事の持ち帰りがあること」などが挙げられました。一方、制度に対してストレスを感じていないという方も多く、年代別の結果では最もストレスを感じていないのは50代であることがわかりました。

・有給休暇を希望通りに取得できた人の割合は6割に対して取得日数が5日未満の人は3割も!

今回の調査では、62.9%の方が「希望通りに有給休暇を取得することができた」と回答しました。しかし、100%取得をした人の割合は全体の23.8%に留まりました。2019年4月より有給休暇の5日間の取得が義務化されましたが、29.6%の人が取得日数5日未満という結果になりました。

(詳細はURLを参照)

調査方法

調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20歳~59歳の有職者を対象に実施
有効回答数1,000人(20代・30代・40代・50代、男女:各125人)
調査実施日2020年3月27日(金)~2019年3月30日(月)

調査元

東京都中野区中野4丁目10番2号
中野セントラルパークサウス 16階
代表:太田健自
電話(代表) : 03-6832-1101

詳細を確認する

調査レポートへ