ネットリサーチの種類

ネットリサーチ会社が提供するサービスは、単にweb画面で質問と選択肢を表示して答えてもらう”データ回収”だけではありません。

例えばモニター会員を利用した実地・実物での調査(インタビュー)など、より専門的・総合的な”マーケティングリサーチ”サービスに対応しているネットリサーチ会社も珍しくなくなっています。

なお厳密に言えばマーケティング上の課題から始まりリサーチ手法をご紹介していくべきではありますが、ここでは話を噛み砕いてわかりやすくするため「ネットリサーチ会社が提供するサービスの種類」についてご説明します。

 

標準的なインターネットリサーチサービス

最も基本的なタイプで、アンケート回答部分(実査)をインターネットで行うもの[参考:ネットリサーチの仕組み]

単に”ネットリサーチ”と言った場合はこの標準的なインターネットリサーチを指すのが普通です。

リサーチ会社のサービスメニューとしては、

  • 「ネットリサーチ」
  • 「インターネットリサーチ」
  • 「インターネット調査」

といった名称になっているケースが多いようです。

ある製品/サービスについて「○○%の人がXXと答えている」といった数値データがほしいときは、この標準的なネットリサーチが適しています。

 

リクルーティングサービス

リサーチ会社のモニターとして会員登録している人の中から特定の条件に合う人を選び出し、
アンケートの協力者を募るもの(リクルーティング)

こちらはアンケートの参加者を集める部分をインターネットで行いますが、それに続くアンケート回答部分についてはweb上に限りません。

例えば指定された場所に赴いてアンケート調査(インタビュー)に参加したり、郵送された品物を実際に見て/使ってアンケートに答えたりといったケースがあります。

リサーチ会社によって違いはありますが、通常リクルーティングしたモニターに対する調査方法(リサーチ手法)毎に対応するサービスメニューが用意されています。

例を挙げると、

  • 「グループインタビュー(GI、グルイン、座談会)」
  • 「デプスインタビュー(DI、パーソナルインタビュー)」

のような定性的なデータを得るためのインタビューや、

  • 「会場調査(CLT)」
  • 「郵送調査」
  • 「訪問調査」
  • 「ホームユーステスト(HUT)」
  • 「ミステリーショッパー(覆面調査)」

のような現地・現物での評価を測定するためのリサーチがサービスとして提供されています。
※すべてのネットリサーチ会社がこれらを全部カバーしているわけではありません。

 

その他のサービス

世の中のインターネットサービスの普及・発展に伴って、リサーチサービスも新しい形のものが登場してきています。

例えば「MROC(Marketing Research Online Community)」もそのひとつで、あるテーマについて似たような趣向を持つ人たちを集めて作ったネット上のコミュニティで交流してもらい、それを観察することによって知見を得ようという新しい仕組みです。

 
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