前回までネットリサーチ会社のサービスについてご説明してきましたが、では実際にどのように使われているのでしょうか?
ここではインターネット調査の活用事例をいくつかご紹介します。
ケース1 時間がないけど・・・裏付けデータを取りたい。

Aさんは急遽明日中に企画書を提出することになった。 期日まで時間的な余裕は無いが、資料中に仮説を裏付けるための数値データを入れたい。 そこでネットリサーチ会社へ相談してみたところ、1日でデータ回収が可能なことがわかった。 すぐに調査票(アンケート質問一式)を作ってアンケートを依頼した。
その結果・・・
アンケート開始の翌日には必要なデータが集まり、無事期日までに企画書を完成させて提出。
インターネットでの調査ならではのスピーディーさが功を奏した。
ケース2 本当は何が問題なのかを明らかにしたい。ただしコストは抑えて。

○○市内でフラワーショップを経営しているBさん。 今夏からそれまで扱っていなかったプリザーブドフラワーを入荷して「オリジナルプリザーブドフラワーセット」として販売している。 当初は好調に売れたが、その後予想に反して売れなくなってきた。 商品自体は良いもので自信があるが、お客様の目から見ると何か不満があるのだろうか? それとも価格が高いことが問題なのだろうか? 本当のところ何がネックになっているのかを確かめたい。
ネットリサーチ会社に相談して・・・
以前から「マーケティング・リサーチをしてみたいが数十万・数百万は払えない」と思っていたが、実際には予想よりかなり安い価格でアンケート調査ができることがわかったのでやってみることにする。
“○○市に住んでおり、花屋で花を買うことがある人”を対象にアンケート調査を実施。
- プリザーブドフラワーはいくらから高いと感じるか?反対にいくら以下だと安過ぎて品質に不安を持つか?
- プリザーブドフラワーを買ったことが無い人はなぜ買わないのか?一度買っても二度目以降は買っていない人はなぜリピートしなかったのか?
などについてアンケートで聞いてみた。
すると、
「プリザーブドフラワーは扱い方法がよくわからず不安」
「枯れないのがいいと思って買ってみたが、変色して見た目が悪くなり使えなくなった」
といった声が意外な程多くあることがわかった。
お店でオリジナルプリザーブドフラワーセットを売り出した頃、○○市は日差しの強い日や急に大雨が降ったりする日が続いており、直射日光や水気に弱いプリザーブドフラワーは扱いに注意が必要だったことに気付く。アンケート結果を受けて、それ以降プリザーブドフラワーの取り扱い方法や注意点を丁寧に説明するよう徹底した。
その結果少しずつ売れ行きが伸び始め、リピーターも増え今では安定して売れる商品のひとつになっている。
[メモ] ネットリサーチなら数万円からアンケート調査が実施可能ですので、小規模な事業者の方でも利用可能な料金設定になっています。 インターネット調査以前のアンケート調査は料金が高く、マーケティングの部署があるような規模の大きい企業だけが利用できるものでした。
ケース3 特殊な条件にあてはまる人の意見を聞きたい。

電子機器メーカーのCさんは自社製品Aの次期バージョン開発について、 ・機能を増やすべきか? ・小型軽量化を進めるべきか? のどちらに比重を置いて開発を進めるのかを社内で検討している。 社内では小型軽量化路線で進めた方が顧客に受け入れられるだろうということになっているが、反対意見も一定数あり結論が出ていない。 そこで、顧客となりうる層の人たちの意見を聞いて方針決めの材料にしようと考えた。 なるべく旧バージョンのユーザーに意見を聞きたいが、限られた予算と期間の中でどうやって対象ユーザーの声を聞けば良いのか、ネットリサーチ会社へ相談してみた。
その後・・・
ネットリサーチ会社のアンケートモニターの中から旧バージョンの利用者を抽出(スクリーニング)し、「新機能を盛り込んだイメージ図」と「小型軽量化されたイメージ図」の2パターンについて答えてもらうアンケート調査を実施。その結果「小型軽量化されたパターン」の方を支持する意見が○○%と、想定を上回っていた。また、アンケート結果から自社では考えていなかった小型軽量化のメリットがわかった。
社内での方針が”小型軽量化路線”に決まるとともに、新商品の改善のヒントも得ることができた。
ネットリサーチ会社の比較・選定
ここまでネットリサーチの基礎を見てきましたが、ではネットリサーチ会社の比較・選定はどのようにしたら良いのでしょうか?
以下に比較ポイントをまとめたページを用意しましたので、インターネット調査を依頼しようとお考えの方は是非参考にしてみてください。