ネットリサーチ(インターネット調査)の料金を決める要素
ネットリサーチの料金は、主にアンケート設問数と回収サンプルの数によって決まります。
したがって1問あたりの料金、1サンプルあたりの料金が低い方がコストが安いということになります。
ネットリサーチ会社のwebサイトを見ると『料金表』として価格情報が公開されていることが多いですので、そちらをご覧いただくとアンケート調査を実施するのにどの程度コストがかかるか目安がわかるでしょう。
また、こちらのネットリサーチ料金を計算するツールでおおよその価格帯を調べることもできます。
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アンケート設問数と料金
上述の料金表はアンケートの設問数とサンプル数毎の料金が一覧できるような表形式になっています。
実施予定のアンケート調査の設問数と料金表を見比べると、その設問数のときいくらかかるのかがわかります。
なおアンケートの設問としては1問でも、料金としては2問以上でカウントされるケースがあるのでご注意ください。
◎参考
回収サンプル数と料金
設問数同様、実施予定のアンケート調査の回収サンプル数と料金表を見比べることで費用がわかります。
つまりネットリサーチ(インターネット調査)の料金を考えるときは、
「実施予定のアンケート設問数・サンプル数と料金表を比較して予算内に収まるか確認する」
という方法が基本になります。
予算オーバーになってしまう場合は、料金表を見ながら設問数またはサンプル数を減らすことで調整しましょう。
◎参考
アンケートの設問数とサンプル数についてはこちらの料金(アンケート調査費用)の考え方も参考になります。
スクリーニング料金
特定の条件にあてはまる人だけを対象としてアンケート調査を実施する場合、
その条件に該当する人を抽出するための事前アンケート(スクリーニング調査)が必要になります。(※)
スクリーニング調査の費用も“設問数と回収するサンプル数”によって決まるケースが多いでしょう。
設問数については、ターゲットとして抽出する人の条件次第で変わります。
ごく単純な条件であれば3問以内に収まるでしょうし、より複雑な条件であったり、回答者をより細かく分類するために多数の条件を付けたりしようとすればそれに応じて必要な設問数も増えていきます。
また、サンプル数については対象者の抽出難易度によって変わります。
5人に1人はいるような条件なのか?それとも1,000人に1人のような条件なのか?
ある条件に該当する人が10人に1人の見込みで、そのような人を400人抽出するのであれば
スクリーニング調査で4,000サンプル回収する必要があるということになります。(=4,000人中の400人が条件該当者)
さらに、この400人に本番のアンケート調査へ回答依頼をしても全員が回答してくれるわけではありませんので、
本番のアンケート調査で集めたいサンプル数のX倍の人を抽出しておく必要があります。
この例で2倍の人を抽出しておくなら800人、逆算するとスクリーニング調査で8,000サンプル回収ということになるでしょう。
スクリーニング調査の設問数が3問なのであれば、”3問×8,000サンプル”とスクリーニング料金表を見比べることで費用がわかります。
※)ネットリサーチ会社側である程度アンケートモニターの属性は把握していますので、例えば「既婚×女性」といった大まかな条件であれば、スクリーニング調査をしなくてもアンケート対象者を抽出できることが多いと思います。
スクリーニング調査が必要になるかどうかはケースバイケースですので、見積りの際に確認しておくと良いでしょう。
その他の料金(オプションサービス費用など)
ネットリサーチ(インターネット調査)は”アンケート回答を集める”という点が最も基本的なサービスですが、
その前後にあるマーケティングリサーチの工程(調査企画/設計・データクリーニング・集計分析・レポートetc.)も
任せたいこともあるでしょう。
ネットリサーチ会社でもそのような要望に答えるべく、
各種オプションサービスが用意されているケースが多くなっています。
当初からデータ回収以外の部分も任せることを検討しているのであれば、各社比較検討時に
- 依頼先候補のネットリサーチ会社がその業務に対応しているか?
- 対応しているなら料金はいくらかかるのか?
という観点でもチェックが必要になります。
また、同じ内容のサービスでもネットリサーチ会社毎に基本料金内に含まれているケースと別料金が必要になるケースがあります。
アンケート調査の申し込みをした後で有料なのか無料なのかでトラブルにならないよう、
各ネットリサーチ会社の比較検討時/見積り時に依頼内容が正確にネットリサーチ会社側に伝わっているかを
念入りに確認をした方が良いでしょう。