スマホアプリを使ったネットリサーチとは?サービスを比較する際の3つのポイント

スマホアプリを使ったネットリサーチとは?サービスを比較する際の3つのポイント

スマホアプリでできるネットリサーチとは?

2020年現在、スマホアプリで出来るネットリサーチサービスが増えてきました。

というのも、大手ネットリサーチ会社である株式会社ジャストシステムの調査によると、
「10代の約7割が毎朝のスマホアプリ利用ルーティンを持つ」
「60代でも約4割が毎朝のスマホアプリ利用ルーティンを3年以上継続中」
というデータがあり、スマホアプリはどの世代でも身近になっています。
(参照:マーケティング リサーチ キャンプ 10代の約7割が「毎朝のスマホアプリ利用ルーティン」を持つ
ネットリサーチの最も重要な回答数を集めるという面で、身近で使用頻度が高いスマホアプリは有効なため、スマホアプリで出来るネットリサーチサービスが増えてきました。

今回はそんなスマホアプリでできるネットリサーチサービスについて解説します。

スマホアプリを使ったネットリサーチ の3つのメリット

まず、スマホアプリを使ったネットリサーチのメリットを3つ紹介します。

アプローチがしやすい

上述した通り、スマホアプリは世代を問わず身近になっているため、従来のパソコンを使った調査に対し、様々な分野の調査でアプローチしやすくなります。
特にQRコードなどを活用して回答に誘導する事が出来るため、回答数をより多く回収することに繋げる事が出来るだけでなく、スマホは常に持ち運び、パソコンの様な起動などの手間もなく使用頻度が多いため、回答のハードルが高い自由記述式の設問に回答するハードルも下げる事が出来ます。

どの様な内容の調査でも、モニターにアプローチしやすいというのはネットリサーチにおいては大きなメリットです。

若年層のモニターが多い

また従来のパソコンを使った調査では、自分のパソコンを持たない層にはアプローチ出来ませんでした。
しかしスマホアプリでは、若年層を初めとしたパソコンを所持しないモニターにもアプローチする事が出来るようになります。
そのため従来では難しかった、若年層向け・パソコンを所持していない層向けの商品・サービスの開発やプライシング、意識調査などにもネットリサーチが手軽に活用できる様になりました。

若年層などの従来ではアプローチできなかったモニターに活用できる様になったのは、ネットリサーチ活用の幅を広げるという大きなメリットの1つです。

アンケートの回収速度が速い

上記では、スマホアプリで回答数を集めやすくなると解説しました。
さらにスマホアプリを使ったネットリサーチでは回答数だけでなく、アンケートの回収速度も早くなります。
回答をスマホだけで出来るため、パソコンを立ち上げて回答する従来のネットリサーチに対して、隙間時間などに手軽に回答出来る様になっています。
そのためにアンケートを回答するタイミングもより自由になったため、回収速度が早くなります。

回答速度が上がる事で調査結果の出るスピードが速くなり、調査結果をより迅速にビジネスに活用できる様になるため、アンケートの回収速度があがる事もネットリサーチをスマホアプリでできることの大きなメリットです。

以上の様なメリットがある一方で、デメリットもあります。
スマホアプリでのネットリサーチをより有効に活用するためにも、しっかりデメリットも理解しておきましょう。

スマホアプリを使ったネットリサーチの3つのデメリット

具体的に3つのデメリットを解説します。

画面のサイズ感

まずデバイスが変わるため、従来のパソコンの様な横型ではなく縦型の画面を想定してアンケート内容を作成しなければなりません。
具体的には、文章の多い設問が画面の関係で過度に長文に見えてしまったり、写真や動画などのサイズが合わずに適切に表示されないなどの不具合が起こる場合があります。

そのためパソコンでのネットリサーチ用に作成したアンケートをそのまま再利用する場合には注意が必要です。

モニターの偏り

また従来のパソコンを使用したネットリサーチに対して、モニターの偏りが考えられます。
スマホアプリでのネットリサーチはまだまだ一般的では無いため、モニターの属性などに幅がなく、調査対象者を絞らない、規模の大きなネットリサーチにはまだ役不足かもしれません。

調査対象者が大規模な調査の場合は従来の調査方法を、スマホ利用者や若年層など調査対象者を限定した調査にはスマホアプリによるネットリサーチを活用する、など使い分けるのがおすすめです。

回答の質

また手軽で簡単に回答できる分、回答の質が落ちてしまう可能性があります。
原因はいくつかありますが主な要因は、

  • 回答者が若年層であること
  • 報酬目当ての悪質なモニターが多い
  • でたらめな回答ができてしまう
  • ネットリサーチ自体に不慣れで誤って回答してしまう

などが考えられます。

そのため、より正確な調査をするためには、従来のネットリサーチとスマホアプリによるネットリサーチを合わせて活用しましょう。

以上のメリット・デメリットを踏まえてスマホアプリを使ったネットリサーチサービスを活用しましょう。
ここからは、実際に活用するネットリサーチサービスを選ぶために重要なポイントを3つ解説します。

スマホアプリを使ったネットリサーチ サービスを比較する際のポイント

モニター数

まずモニター数です。
こちらはパソコンを使ったネットリサーチにおいても重要な要素で、モニター数は多いに越したことはありません。
スマホアプリを使ったネットリサーチサービスも最近では利用者も増えてきていますが、モニター数の面だけで見れば従来のパソコンを使ったネットリサーチに劣ります。
そのためスマホアプリでネットリサーチを利用する際は、同種のサービスだけで比較して、調査に適切なモニター数を所有するサービスを選択しましょう。

サービス内容

次にサービス内容です。
スマホアプリを使用することから、従来のパソコンを使ったネットリサーチサービスに対してサービス内容が足りない場合があります。
またモニターにもユーザーにもできる限り手軽に利用出来る様な仕組みを重視しているサービスが多いため、基本プランはシンプルなものが多く、フリーアンサー(自由記述)型の設問が別料金であったり、動画や画像の挿入にも別料金が設定されている場合が少なくありません。
そのため、一見料金が安くても、オプション費用などを含めると逆に高くなる場合もあります。

スマホアプリを使ったネットリサーチ企業を比較する場合は、基本プランのサービス内容がどこまで含まれているかを事前にしっかり把握しておきましょう。

料金設定

最後に料金設定です。
従来のパソコンを使ったネットリサーチよりも料金は低価格に設定されていますが、上述した通りサービス内容に違いがある場合があります。
オプションについても同様です。
そのため基本料金で比較するのではなく、オプションなどを含めたトータルの調査料金で比較する様にしましょう。

最後におすすめのスマホアプリを使ったネットリサーチサービスを3つ紹介しましょう。

おすすめのスマホアプリを使ったネットリサーチサービスを比較

スマートアンサー|コロプラ

特徴

2014年にスマホアプリ制作で有名な企業・コロプラがリリースしたスマホでできるネットリサーチサービスです。
国内ではスマホアプリ型のネットリサーチサービスの前進となったサービスで、現在も多くのモニター数・利用者数を誇っています。
自身でアンケート設計などを行う「セルフリサーチ型プラン」と、サポート担当者が調査から納品までをサポートしてくれる「あんしんサポート型プラン」の2種類のプランがあります。

料金

セルフリサーチ型プラン

業界最低水準の低価格を謳っており、10問100サンプルで10,000円とかなり低価格です。
サンプル数と設問数に応じて基本料金が決まっており、必要であればモニタ属性情報・画像掲載・動画掲載などのオプションが有料で利用出来ます。
なおオプションの具体的な料金は以下です。

  • モニタ属性情報利用:20,000円
  • 画像掲載:10,000円 ※3点まで (1点追加ごとに2,000円追加)
  • 動画掲載:30,000円 ※1素材まで (1素材追加ごとに30,000円追加)
  • フリーアンサーの質問利用:500サンプルまで¥5,000 1,000サンプルまで¥7,500 1,001サンプル以上¥10,000 ※ FA1問あたり
あんしんサポート型プラン

5問100サンプルで30,000円〜の値段になっています。
サンプル数と設問数に応じて基本料金が上昇します。
またあんしんサポート型プランはあくまで初めてのネットリサーチ利用者用のサポートです。
オプションを利用する場合はセルフ型同様の別料金がかかるので、注意してください。

Webサイト

https://smartanswer.colopl-research.jp/

TesTee

特徴

Powl(ポール)は全モニター数が220万人、 10代20代の若年層のモニター数が140万人以上の完全スマホアプリ型ネットリサーチサービスです。
10分で1,000件以上の回収速度や、中学生では1,000件/日、高校生では4,000件/日の回収が可能な若年層に強いサービスです。
特徴はそのインターフェースで、チャットのように手軽に回答できるため、10代・20代などの若年層を中心に幅広い年代の方に利用されています。
セルフ型のリサーチプランはなく、調査を元にソリューションまで提案するサービスが特徴です。

料金

セルフ型などのプランがないため、明確な料金設定はされていません。
ヒアリングで調査内容と予算などを決定し、それを基にプランを策定してから料金が決まるため、まずは問い合わせしてみましょう。

Webサイト

https://www.testee.co/research/

マクロミル

特徴

国内最大手のネットリサーチ会社・マクロミルはスマホアプリも配信されており、スマホでのアンケート回答も整備されています。
そのため依頼内容によってはマクロミルでもスマホユーザーを対象にした調査が十分可能です。
(参照:アンケートでポイント貯めてお小遣い稼ぎ byマクロミル

さらに、マクロミルではスマホアプリだけでなく、スマホのブラウザを活用したアンケート回収用のスマホファーストデザインを作成しており、ユーザーがより回答しやすい様に工夫されています。

また多くの大手ネットリサーチ企業ではスマホアプリでの調査に対応しています。
ただし若年層向けに特化しているサービスではないので、もしそちらに特化したサービスやより低価格で利用したい場合には、スマホアプリ特化型のサービスを利用しましょう。

料金

スマホアプリでの配信のみを対象にしたサービスはなく、明確に料金設定されていません。
基本料金は70,000円~と設定されています。
詳細は問い合わせが必要です。

Webサイト

https://www.macromill.com/