【2020年3月実績】労働市場データ 2020年5月

【2020年3月実績】労働市場データ 2020年5月

2020年3月の労働市場について、総務省や労働省や民間企業が公表しているデータを株式会社ツナググループ・ホールディングスによってわかりやすくまとめられ発表されています。全国の就業者数、求人倍率、失業率など客観的な数字が大いに参考になります。新型コロナウイルスの影響が本格的に現れるのはこれ以降かもしれませんので引き続き注目すべき内容です。

調査概要

(以下、各種公表情報を元に、株式会社ツナググループ・ホールディングスがまとめたレポートから一部抜粋。)

5月頭に公表された内容をもとに、有効求人倍率や失業率・平均賃金の推移など労働市場に関するデータをまとめました。

調査レポート目次

・概況
・就業構造・雇用構造
・非正規数・率
・求人倍率 ※全体・パート・正社員・都道府県別・職種別
・失業率推移 ※総数・年齢階級別
・求人広告掲載件数 ※職種別・雇用形態別
・平均賃金の推移 ※アルバイト・パート、派遣
・大店立地法届出状況

調査レポートまとめ

求人・求職及び求人倍率の推移(全国/季節調整値)/3月 ※厚生労働省「一般職業紹介状況」を加工

■就業者数は6, 700万人(前月比+9万人、前年同月比+13万人)。
■男性の就業者数が、前月比-1万人の3,717万人。特に正規数が-27万人と減少。
■女性の就業者数は同+10万人の2,983万人。正規数は同+8万人と増加するも、非正規数は同-6万人と減少。
■非正規数は2,150万人、役員を除く雇用者に対する非正規率は38.0%。前年同月から-26.0万人。
■有効求人倍率(季節調整値)は1.39倍 (前年同月比-0.23ポイント、前月比-0.06ポイント)と低水準。1.4倍を下回るのは3年半ぶり。
■新型コロナウイルスの感染拡大により、休業や雇い止めの動きが多く見られ、雇用への影響が鮮明になってきた。
■1月に求人票の記載項目が拡充されたため、求人の提出を見送る動きから求人数が減少し、引き続き有効求人倍率の低下に影響している。
■パートのみの求人倍率(季節調整値)は1.51倍、前年同月-0.28ポイント、前月からは-0.08ポイント 。
■求人倍率(季節調整値)は1.03倍(前年同月比-0.12ポイント、前月比-0.02ポイント)と減少。
■新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりイベントなどの中止が相次ぎ、警備業は前年比1.40ポイント減少。
■また、飲食店などサービス業では消費者が利用を控える動きから、ポイント減少。
■都道府県別の有効求人倍率(受理地別/季節調整値) 最高は岡山の1.90倍、最低が沖縄の1. 06倍。
■都道府県別の有効求人倍率(就業地別/季節調整値) 最高は福井の1.90倍、最低は北海道、高知、沖縄で1.18倍。
■2か月連続ですべての都道府県で2倍を下回る。
■2.5%で前月と同水準。17年6月から34か月連続で2%台。
■完全失業者数(季節調整値)は176万人(前年同月比+2万人、前月比+17万人と増加傾向。
■新型コロナウイルスの感染拡大による雇用情勢の悪化が影響し始めている。
■求人広告掲載件数は、職種別分類別で148.6万件(前年同月比-5.2%)。
■雇用形態別では、134.3万件・前年同月比-9.8%。全体の7割を占める「アルバイト・パート」が前年同月比-6.8%の縮み。
■アルバイト・パート…三大都市圏の平均時給は1,082円(前年同月1,044円)。
■派遣…三大都市圏の平均時給は1,580円(前年同月1,629円)。
■4月からの同一労働同一賃金の適用を控え、支給されることが少なかった交通費を上乗せした募集の増加に伴い、来月以降賃金が上がる可能性あり。

(詳細はURL内を参照)

調査方法

出典
・総務省統計局「労働力調査」
・厚生労働省「一般職業紹介状況」
・全国求人情報協会「求人広告掲載件数等集計結果」
・株式会社リクルートジョブズ
「アルバイト・パート募集時平均時給調査」「派遣スタッフ募集時平均時給調査」

調査元

〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル7F
ツナグ働き方研究所
https://tsuna-ken.com
(コーポレートサイト)https://tghd.co.jp
担当 和田
Tel:03-3501-0279
問い合わせ:https://tsuna-ken.com/contact/

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