変わる入浴剤市場 ~高い効果効能を謳う薬用タイプ、子ども向けの玩具入り商品が成長をけん引~

変わる入浴剤市場 ~高い効果効能を謳う薬用タイプ、子ども向けの玩具入り商品が成長をけん引~

入浴剤は以前からありましたが、近年は様々な効能をうたったもの、女性向けの可愛いもの、子供が喜びそうなものなど多種多様な品が販売されるようになりました。お風呂タイムは心身ともにほっとする時間です。単に体をきれいにするだけでなくプラスアルファの価値を求める人が増えているのかもしれません。また、子供向けの入浴剤であれば子供をスムーズにお風呂に入れるための心強い味方になりますね!

調査概要

(以下、株式会社インテージによる独自調査レポートから抜粋。)

インテージは全国の20~69歳の男女3,324人を対象にアンケート調査を実施、お風呂実態をたずねました。

調査レポート目次

調査レポートまとめ

入浴剤市場規模

冬・夏それぞれで、バスタブにつかる頻度、シャワーのみで済ませる頻度を聞いたところ、冬は「毎日/ほぼ毎日」、「バスタブにつかる」人が6割以上と多いことが分かりました。やはり寒い冬は、温かいお風呂が恋しくなる人が多いようです。冬の方がバスタブにつかる頻度が高いだけではなく、バスタブにつかる時間が長く、お湯の温度も高いことが分かりました。バスタブにつかる時間は、夏は4割超が「10分未満」なのに対し、冬は「10分以上~15分未満」「15分以上~20分未満」がそれぞれ夏よりも5ポイント程度高くなっています。

さて、お風呂といえば入浴剤。入浴剤市場は、2016年に400億円を超えて以来2018年までほぼ横ばいでしたが、2019年には前年比106%と成長、売上規模は432億円に達しました。形態や効果効能、香りなどバラエティに富んだ商品が展開されている入浴剤ですが、成長をけん引しているのはどういった商品なのでしょうか。2015年から2019年の入浴剤の市場規模をタイプ別に見てみました。最も売り上げが多いのは、体を温めることを訴求している一般的な入浴剤「温浴」タイプですが、2015年に比べて87%にまで減少しています。一方、「温浴」タイプの4割程度の売り上げではあるものの伸びが目立つのが、冷えや疲労、肩こり、腰痛などへの高い効果効能を謳っている「薬泉・保温」タイプです。2015年には19億円だったものが、2019年には49億円にまで成長しました。
また、2015年から2019年の間に2.5倍強の市場拡大を見せたのが「エンジョイ(玩具入り)」タイプ。中から玩具が出てくる子ども向けの入浴剤で、ボール型やタマゴ型の商品が多く展開されています。人気アニメや映画のキャラクターを使い、大きく売り上げを伸ばし、2019年には20億円規模にまで成長しました。使用している入浴剤のタイプを質問したところ、未就学・小学生の子どもと同居している入浴剤使用者のうち、4人に1人が「ボール型/バスボム」を使っていると回答、全体よりも10ポイント以上高い使用率となりました。

(詳細はURL参照)

調査方法

※本レポートに使用した当社調査データ
【インテージのネットリサーチによる自主企画調査データ】
調査地域:全国
対象者条件:20~69 歳の男女
標本抽出方法:弊社「マイティモニター(弊社キューモニター+提携モニター)」より抽出しアンケート配信
ウェイトバック:性年代構成比を、2015年度実施国勢調査データをベースに、人口動態などを加味した2017年度の構成比にあわせてウェイトバック
標本サイズ:n=3,324
調査実施時期: 2019 年11月27 日(水)~2019 年11月29日(金)

【SRI®(全国小売店パネル調査)】
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア、ドラッグストア、専門店など全国約4,000店舗より収集している小売店販売データです。このデータからは、「いつ」「どこで」「何が」「いくらで販売された」のかが分かります。店頭での販売実態を捉え、ブランドマーケティングや店頭マーケティングにご活用いただけます。

調査元

代表取締役社長 檜垣 歩
〒101-8201 東京都千代田区神田練塀町3番地 インテージ秋葉原ビル
TEL:03-5294-0111
https://www.intage.co.jp

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