全国平均借入金利動向調査(2018年度)

企業の借入金利、11年連続で低下 ~ 最も低い金利は「香川県」 ~
全国平均借入金利動向調査(2018年度)

企業がその運営のために金融機関から借りるお金、借入金。そして、借りた金額に対して必要になる手数料の割合のことを借入金利と言います。いわゆる利息のことですね。金利は、企業の業種や時期などで異なります。
近年の企業借入金利の動向を帝国データバンクが取りまとめています。

調査概要

(以下、株式会社帝国データバンクによる独自調査レポートから抜粋。)

日本銀行によるマイナス金利政策の継続により、企業を取り巻く金融環境はこれまでにない低金利の時代に突入している。競争が激化する地域金融機関においても、その過半数で本業利ざや(貸出金利息-預金利息)が減少するなど銀行経営に影を差し、近時はSBIグループを中心とした地銀再編機運も高まりを見せている。

調査レポート目次

・はじめに
・調査結果

調査レポートまとめ

平均借入金利の推移

帝国データバンクでは、企業財務データベース「COSMOS1」を用いて、国内企業の平均借入金利を算出し、集計・分析を行い、以下の内容を明らかにした。

・2018年度の企業の平均借入金利は1.37%となり、前年度比▲0.08ptとなった
・2007年度の平均借入金利(2.33%)をピークに11年連続で低下
・都道府県別では「香川県」が最も低く1.13%、最も高い「沖縄県」(1.84%)との差は0.70pt
・業種別では「小売業」が最も低く1.19%、全業種で低下している

リーマン・ショックと、その後の日本銀行の金利政策もあり、平均借入金利は年々低下している。近年、国内の長期金利(新発 10 年国債)は 0%前後 で推移しており、企業の借入金利についても、低水準で推移している。

都道府県別に見ると、最も平均借入金利が低かったのは「香川県」の 1.13%(前年度比▲0.09pt)。以下、愛知県、大阪府、と続いた。一方で金利が高かったのは「沖縄県」(1.84%、前年度比▲0.08pt)。以下、秋田県、山梨県、と続いた。

調査方法

■「企業単独財務ファイルCOSMOS1」(86万社・640万期)収録のうち、非営利・特殊法人等を除く国内企業の2006~2018年度の財務データを集計
■借入金利は、有利子負債(銀行等、保険、ノンバンク、個人借入等を含む借入金、社債、CP等を含む総額)に対する支払利息の割合
■本レポートでは、平均値にトリム平均を用いている。全体の最大値および最小値からそれぞれ10%分のデータを除き、平均を算出した

調査元

株式会社帝国データバンク 東京支社 情報部
(本社)東京都港区南青山2-5-20
(東京支社)東京都新宿区四谷本塩町14-3
TEL:03-5919-9341  FAX: 03-5919-9348
http://www.tdb.co.jp/index.html

詳細を確認する

調査レポートへ