子供への性教育について日本は遅れているというニュースを時々耳にします。子供が間違った知識で行動しないよう、また一人で悩まないよう、大人が正しい情報を教えたり相談を受け付ける環境はとても大事なものではないでしょうか。異性間の親子ではより話すのが照れくさいという気持ちも分かりますが、同性間ではどうでしょうか。今回は母娘間での月経や基礎体温に関する教育についての調査結果です。ぜひご参照ください。
調査概要
(以下、オムロン ヘルスケア株式会社による独自調査レポートから一部抜粋。中略あり。)
オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲、以下当社)は、5歳から19歳の娘をもつ母親1,109人を対象に、「月経の教育に関する意識調査」をおこないました。本調査では、母親が家庭で行う月経(生理)に関する教育の状況と、基礎体温管理について調べました。
調査レポート目次
・調査結果のまとめ
・調査の概要
・オムロン ヘルスケアの女性の健康に関する取り組み
調査レポートまとめ
1. 約7割が親子間で月経に関する教育や会話をしている
子供の年齢別で比較すると、10歳以上の子供を持つ80%以上が教育や会話をしていることがわかりました。一方で、5~9歳までの子供を持つ方では32.4%にとどまり、小学校中学年(3~4年生)から、月経に関する教育や会話の機会が増加することがわかりました。
2. 母親の2人に1人が小学校3~4年生から月経に関する教育が必要と回答
女性の初潮が10~14歳頃から始まることが多い※とされており、「小学校3~4年生」「小学校5~6年生」という初潮を迎える時期が月経に関する教育のタイミングと考えている方が多いと推測できます。
※公益社団法人日本産婦人科医会 「女性の健康Q&A」より
https://www.jaog.or.jp/qa/youth/shisyunnki09/
3. 一方で、2人に1人の母親が子供への月経に関する教育に不安を感じている
子供への月経に関する教育に不安を感じるか質問したところ、「とても不安を感じる」、「多少は不安を感じる」と回答した方が約半数(合計49.3%)という結果になりました。約7割が親子間で月経に関する教育や会話をしていながらも(項目1)、約半数の母親は月経の教育に不安を感じていることがわかりました。
4. 月経の教育への不安の理由は、「教育の仕方がわからない」が第1位
月経の教育への不安の理由では、「教育の仕方がわからない」という回答が54.9%と第1位となりました。続いて「知識不足と感じる」が39.6%となり、母親自身が月経の知識不足を不安に感じていることがわかりました。
5. 基礎体温計測が重要だと認知している母親は4人に3人
月経の管理として基礎体温計測についてどう思うかを調べたところ、「計測することは重要だと思う」が12.4%、「症状や状況によって計測が重要」が63.5%となり、合わせると4人に3人の母親が基礎体温計測は重要と認知していることが確認できました。
6. 重要と認知している母親のうち、基礎体温を測り出したらよいと思う時期は「子供が婦人科系トラブルの疾患や症状を患ったタイミング」と回答
基礎体温計測は重要だと認知している母親に、いつから基礎体温を測り出したらよいかを質問したところ、「子供が婦人科系トラブルの疾患や症状を患ったタイミング」が37.4%、次に「高校生」の回答が15.9%という結果となりました。
7. 60%の母親が子供に基礎体温管理をさせたいかの質問に「わからない」と回答
子供に基礎体温管理をさせたいかという質問に対して、「はい」と回答した方は15.3%にとどまりました。一方で60.2%が「わからない」と回答しました。4人に3人の母親が基礎体温計測は重要と認知している(項目5)一方で、約6割(60.2%)が子供に基礎体温計測をさせるべきかわからないと回答していることから、基礎体温管理の重要性の認知と子供における基礎体温管理の実態との間にギャップがあることが浮き彫りとなりました。
(詳細はURL参照)
調査方法
●調査目的 : 月経に関する家庭での教育状況を調査する。
●調査対象 : 5~19歳の娘を持つ母親
子供の年齢
5~9歳 364人
10~14歳 370人
15~19歳 375人
合計 1,109人
●調査エリア: 全国
●調査方法 : インターネット調査
●調査期間 : 2020年7月3日(金)~2020年7月6日(月)
調査元
〒617-0002 京都府向日市寺戸町九ノ坪53番地
代表電話 075-925-2000
代表取締役社長 荻野 勲
https://www.healthcare.omron.co.jp