エナジードリンク市場〜市場急成長の要因を探る〜

エナジードリンク市場〜市場急成長の要因を探る〜

エナジードリンクといえば?普段飲まない方はピンとこないかもしれませんが「Red Bull」や「MONSTER ENERGY」などがそれにあたります。ちなみに「リポビタンD」などのいわゆる栄養ドリンク(ドリンク剤)とは入っている成分に違いがあるそうです。一般的には、栄養ドリンクにはタウリン等が含まれ医薬部外品または医薬品という分類であるのに対し、エナジードリンクには炭酸飲料や清涼飲料水という分類になっています。今、エナジードリンクの売り上げが伸びているという気になるデータが発表されています。

調査概要

(以下、株式会社インテージによる独自調査レポートから抜粋。)

調査レポート目次

・市場の拡大が著しいエナジードリンク
・販売店率を伸ばしているドラッグストア
・1本300ml以上容量へのシフトが顕著に
・若い男性に支持されているエナジードリンク
・エナジードリンクは、もうひとがんばりのためのエネルギー注入
・今後への期待

調査レポートまとめ

エナジードリンク、ドリンク剤の市場規模の推移

エナジードリンク(※1)は3年前に比べて市場規模が約1.4倍に拡大、2018年7月~2019年6月(以下「直近」)においては459億円の市場となっています。代表的な競合カテゴリーと思われるドリンク剤(※2)市場は微減傾向が続いていて、エナジードリンクとは対照的な動きとなっています。

コンビニエンスストアにおいてはほぼ100%の店舗で売られていて、定番カテゴリーの1つになっていると言えます。スーパーマーケット、ドラッグストアにおいても年々販売店率は上がり続けています。

エナジードリンクは大容量化も進んでいます。1本当たりの容量が300ml以上の販売が年々増加しています。容量が299ml以下のものは3年前に比べて減少しているのに対し、300ml以上は約2倍になっています。

この4年間、ほぼどの性年代でも購入率は伸びていますが、特に直近期間において、若い男性層を中心に購入率の伸びが目立っています。

(※1) エナジードリンク:今回の分析に際しては、カフェイン、アミノ酸、ビタミンなどの成分が入った「エナジードリンク」と標榜している、もしくはそれに近しい炭酸飲料の商品群を独自に定義した。代表的なブランドとして「レッドブル」や「モンスターエナジー」等がある。

(※2) ドリンク剤:滋養・強壮を目的とした医薬品または医薬部外品で1本100ml以下の容量のもの

(詳細はURL参照)

調査方法

今回の分析は、株式会社インテージが独自に保有する下記のデータをもとに行われました。
【SCI®(全国消費者パネル調査)】
全国15歳~79歳の男女52,500人の消費者から継続的に収集している日々の買い物データです。バーコードが付与された商品について、「誰が・いつ・どこで・何を・いくつ・いくらで、購入したのか」という消費者の購買状況を知ることができます。
※SCIでは、統計的な処理を行っており、調査モニター個人を特定できる情報は一切公開しておりません。
【SRI®(全国小売店パネル調査)】
国内小売店パネルNo1※1 のサンプル設計数とチェーンカバレッジを誇る、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア、ドラッグストア、専門店など全国約4,000店舗より継続的に、日々の販売情報を収集している小売店販売データです。
※SRIでは、統計的な処理を行っており、調査モニター店舗を特定できる情報は一切公開しておりません
※1 2019年3月現在

分析に使用した自主企画のインターネット調査の概要は下記のとおりです。
・調査地域:全国
・対象者条件:15~69 歳の男女
・標本抽出方法:弊社「マイティモニター(弊社キューモニター+提携モニター)」より抽出しアンケート配信
・ウェイトバック:性年代構成比を、2015 年度実施国勢調査データをベースに、人口動態などを加味した2017 年度の構成比にあわせてウェイトバック
・標本サイズ:n=1,800
・調査実施時期: 2019 年9月19 日(木)~2019 年9 月24日(火)
※上記調査から、エナジードリンク/炭酸飲料/ドリンク剤を飲用している15-39歳男性に絞って分析

調査元

代表取締役社長 檜垣 歩
〒101-8201 東京都千代田区神田練塀町3番地 インテージ秋葉原ビル
TEL:03-5294-0111
https://www.intage.co.jp

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