コロナ禍にLGBTQが抱える困難についての緊急オンライン調査・最終結果

「同性婚の実現・婚姻平等法の法制化」を望む声が最多数に。
コロナ禍にLGBTQが抱える困難についての緊急オンライン調査・最終結果

LGBT、LGBTQ、という言葉が一般にも広く浸透するようになりました。同性愛やバイセクシャル、トランスジェンダー、あるいは性的指向が定まらない人たちのことを指します。多様性を認める社会であるべきという感覚を持つ人は多いと思いますが、社会制度や昔から根付く意識の違いなどもあり、欧米と比べて日本は具体的な対策が遅れていると言われています。そんな中で起きた新型コロナ問題。LGBTQの当事者や関係者は普段からなんとなく抱えていた不安をより目の当たりにすることになりました。新型コロナに罹患したりその疑いがある場合、家族でも面会が制限されるのに家族と認識されていないパートナーはどうなるのか?今まで公表してこなかったパートナーとの関係が明るみになるのではないか?など、様々な不安があるようです。自分たちが暮らす社会のこと、みんなで考えなければなりませんね。

調査概要

(以下、一般社団法人「Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」による独自調査レポートから一部抜粋。)

一般社団法人「Marriage For All Japan —結婚の自由をすべての人に」(以降、MFAJ)は、世界的な新型コロナウィルスの感染拡大・感染防止の状況下において、LGBTQやその家族、同僚や友人などの関係者の方々が実際に抱える困難や不安の声を集めるために、4月に緊急オンライン・アンケートを実施いたしました。その結果につきまして、レポートをご報告いたします。

アンケートは、インターネットで募集し、MFAJのSNS等を通じて広く告知いたしました。4月6日(月)からの開始から30日(金)までに、合計236件の回答が寄せられました。

調査レポート目次

・緊急オンライン・アンケート結果概要
・オンラインイベント「医療・救急―大切な人と一緒にいられるように~新型コロナウイルスアンケート報告会」レポート
・Marriage For All Japan(MFAJ)について

調査レポートまとめ

特にパートナーとの関係が保障されていないために、抱えている困難や不安、実際に起きた出来事など(一部)

「1.新型コロナウィルスの感染拡大により、特に、パートナーとの関係が保障されていないために、抱えている困難や不安、実際に起きた出来事など」についての質問(自由回答)に関して、内容を分析し、カテゴリー分けしたところ、「入院・緊急・万が一の時に連絡がとれるか(家族扱いしてもらえるか)の不安」が有効回答数87件を占め約4割となり、「(感染時の)家族・友人・病院・会社・学校への報告や公表に関する不安」が有効回答数32件を占め約2割となりました。

「2.一人のLGBTの当事者として、あるいはその家族、友人、同僚として、抱えている困難や不安、実際に起きた出来事など」についての質問(自由回答)に関しては、「(感染時の)家族・友人・病院・会社・学校への報告や公表に関する不安」が有効回答数35件、「入院・緊急・万が一の時に連絡がとれるか(家族扱いしてもらえるか)の不安」が、有効回答数25件と続きました。

「3.政府や公的機関に求めること」についての質問(自由回答)に関しては、「同性婚の実現・婚姻平等法の法制化」が有効回答数63件「生活保障・資金援助・現金給付」が有効回答数45件、「同性婚の実現・婚姻平等法の法制化」が有効回答数56件となりました。

(詳細はURL参照)

調査方法

・実施期間: 2020年4月6日(月)〜30日(木) ※期間は延長する可能性がございます。
・対象者: LGBTQ当事者・家族・同僚・友人など関係者
・方法: オンライン上での自由回答式アンケート
・URL: https://forms.gle/kGj2tQuEW2dMmRfT9
・集計時期: 4月17日(金)18時時点
・有効回答数: 236件

調査元

https://www.marriageforall.jp
代表理事:寺原真希子・三輪晃義
問い合わせ
https://www.marriageforall.jp/contact/

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