新型コロナウイルス影響・ACジャパン前年より全国で7倍増

新型コロナウイルス影響・ACジャパン前年より全国で7倍増

ACジャパンのCMは、公益社団法人ACジャパンが啓発活動のために放送している公共広告です。東日本大震災の際に一際多く目にしましたね。最近では「認め合うことが、チカラになる。」という日本文化を継承する外国人の様子を映したものを思い出す人もいるのではないでしょうか。テレビだけでなく電車内でも放送されています。震災が起こると嗜好品やエンタメ性の高い商品のCMを自粛する企業が多くなります。よってその差し替えとしてACジャパンのCMが増えることになるのです。ACジャパンは大企業をはじめとする多くの企業会員により成り立っていて、差し替えの場合は原則広告主が出稿料を負担することになっているそうです。

調査概要

(以下、株式会社PTPが運営するCMデータ収集ツール「Madison」を使ったレポート「ホワイトペーパー」からの抜粋。)

調査レポート目次

調査レポートまとめ

表2 全国出稿本数の前年同期比較

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、CMの出稿状況に変化が起きています。ACジャパンの直近3年間のCM総出稿本数を比較すると、3月1日から4月24日までの全放送エリア(関東・関西・名古屋・北部九州・札幌・仙台・広島・静岡・福島・新潟・岡山香川・熊本・鹿児島・長野・長崎・金沢・山形・岩手・鳥取島根・愛媛・富山・山口・秋田・青森・大分・沖縄・高知)の集計では、前年の7倍近く放送されていたことが判明しました。

2月27日にWHOがパンデミックになる可能性があると発表を行い、また政府が全国の小中学校・高校に臨時休校を要請しました。翌28日にACジャパンのCMが急増し、全国で1日に995本の出稿がありました(表2)。2月28日以降1日1000本前後の出稿が続いています。7都府県を対象に緊急事態宣言が発令された4月7日には、調査期間最多となる1936本の出稿がありました。

3月1日から4月24日までのACジャパンの出稿本数を、放送エリアごとに集計し前期比を算出すると、全エリアで増加していることが判明しました。中京では前年の29倍の出稿があり、関西で20倍、関東で17倍と、大都市圏での急増が目立ちました。

調査方法

全国エリア別のCMデータ(出稿状況)を翌日に把握できるツール「Madison」を使用。
2014年10月以降の全国のCMデータを蓄積している。

調査元

〒160-0022
東京都新宿区新宿1-23-1 新宿マルネビル3F
03-5465-1626 (代表)
03-5465-1628 (FAX)

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