Googleマップ上で対象地域を見ながら人口数・世帯数などを調べることができる『人口統計ラボ』をご紹介します。
人口統計ラボとは
「政府統計の総合窓口(e-Stat)」よりダウンロードした国勢調査(総務省統計局)の統計データを、Googleマップの地図上に表示する無償のオンラインサービスです。地域別に各種統計情報を簡単な操作でご覧いただけます。
人口統計ラボより
人口統計ラボは、直感的な操作で地域×人口の情報を調べることができる無料のWebサービスです。商圏調査のために人口を調べるようなときは、人口統計ラボを使うとよりわかりやすく・効率的に人口数・世帯数などの情報収集をすることができます。
具体的な使い方は以下のとおりです。
人口統計ラボの使い方
基本的な使い方
都道府県と市区町村をプルダウンメニューから選びます。
例:「埼玉県川越市」を指定した場合
地図の下に「面積」「人口総数」「世帯総数」などが表示されます。
表示項目の切り替え
画面右側のサイドバーのメニューで性別・年齢別・職業別などのデータを見ることもできます。
例:「男女別人口及び世帯数一覧」を指定した場合
地図下に表示されるデータが「性別毎」になります。
Googleマップと組み合わせて使う
地図の下にある各種ボタンをクリックすると、地図上に色付けされたり、ピンが表示されます。
例:「人口」ボタンをクリックした場合
色付けされた地域をクリックすると、そのエリアの概要が吹き出しで表示されます。
さらに吹き出し中の地名をクリックすると 、その地域の詳細情報を見ることができます。
地図の下にはその地域の人口総数などの情報が表示されます。
ストリートビューで景観をチェック
Googleマップの機能も使えます。
ストリートビューで街並みを確認することができます。
人口統計ラボの使いどころ
公式サイトからの引用ですが、人口統計ラボは以下のような場面で活用されることを想定しています。
- お店の新規出店に適した場所はどこ?
- 売上予測、競合店の商圏分析に役立つ情報は?
- 折込チラシに最適なターゲットエリアは?
- 自社の営業活動に適したエリアはどこ?
- 一軒家が多い地区、集合住宅が多い地区は?
人口統計ラボより
そのままですが、要は”地域の人口データが必要になるとき“が使いどころになるかと思います。
注意点
公式サイトに説明がありますが、人口統計ラボのデータは平成22年版の国勢調査をもとにしたものです。(2014.2.26現在)
また、Googleマップの情報(ストリートビューなど)は地図が作られた時点での情報ですので、今現在とは状況が異なっている可能性もあります。
その他の注意点は人口統計ラボの利用規約をご覧ください。
ネットリサーチで特定のエリアを対象としたアンケート(商圏調査)
人口統計ラボのデータ(国勢調査のデータ)は二次データですが、今現在ターゲットエリアにお住まいの方の声を聞きたい場合もあるのではないでしょうか。
そのようなときには、ネットリサーチを利用して「特定の地域にお住まいの方を対象としてアンケートを取る」こともできます。例えば当サイトにてご紹介しているミクシィリサーチ「Areaリサーチ」サービスでも、指定地域にお住まいの方に対してアンケート調査を行うことができます。
まとめ
統計データはExcel/CSVファイルでダウンロードする形式で公開されているものが多いのですが、数字の羅列では全体を俯瞰・把握しづらいと思います。人口統計ラボはGoogleマップがあることで視覚的にもわかりやすく、大まかな状況を掴むのに便利です。リアル店舗での起業(開業)をお考え中の方など、商圏を調べる機会のある方は是非一度使ってみてください。
また余談ですが、米国には「どの地域に広告を出すと効果的なのか?」などをネット上で調べられる「SizeUp」という小規模事業者向けWebサービスがあります。日本も統計データ自体はたくさんあるはずですので、人口統計ラボやSizeUpのように”データを人間が使いやすい形にするWebサービス“が増えると良いなと思います。
人口統計ラボ
http://toukei-labo.com/