市場調査とは?おすすめの市場調査会社を比較!
市場調査とは?
市場調査とは、商品やサービスを提供する上で、顧客やユーザーの満足度や本心を知るために行われる活動のことです。現在の市場を数値として把握したり、ユーザーに意見を聞いたりと、さまざまな手段で情報を収集します。
市場調査を行うことで現状分析ができるだけでなく、商品やサービスの課題を明らかにし今後の方向性を定めることも可能になります。ユーザーのニーズに沿った商品リニューアルの提案を行うときや、マーケティング戦略を効果的に進める際に重要な調査です。
消費者向けのサービスや商品を扱うときには必ずといっていいほど市場調査が行われます。
近頃ではネットリサーチが手軽に行えるようになったので、商品企画や販売に活用するほか、調査結果をコンテンツとして企業ブログで取り上げユーザーの興味関心を集めるために利用されることもあります。
市場調査の種類
定量調査
人数や割合など、明確な数値として表すことのできるデータによる調査方法です。
代表的なものに、対面・郵送・インターネット等を用いて行われるアンケートがあります。
態度や行動を量で把握し、仮説を検証するために行われます。
メリット・デメリット
数字で結果が出るので統計がとりやすく、全体像を把握するために役立ちます。
短時間で一度に大量の情報を得ることができます。項目ごとの比較も容易に行うことができ、回答者の現時点での満足度を端的に知ることができます。
一方で、目的に沿った質問項目を設定しなければ意味のある回答が得られません。
ユーザーの手間がかかる郵送でのアンケートは回答率が低く、インターネットでの回答はネットへアクセスできる人に限られますので、ターゲット層に合わせて調査媒体を選ぶ必要があります。また、回答者の本心や細かな心情まで察する手段としては不向きです。
定性調査
数値では表せない印象、価値観、経緯などの質的データを分析するための調査方法です。
主にインタビューなど口頭でのやりとりがメインとなります。
ユーザーの本心をあぶりだし、行動の動機や要因について知ることができます。ユーザーの考えがわからないときなどに仮説を作りあげることができます。
メリット・デメリット
定量調査に比べて、繊細で人間的な回答を得ることができます。想定外の意見を知ることができ、深層心理を知ることができます。
ただし、数値化できない結果なので正しく解釈することは難しく、分析に時間がかかります。定量調査に比べて回答や集計に時間がかかるため、その分費用も高くなる傾向にあります。
統計データ調査
公的機関が公表している統計データや、正しい条件のもとで行われた統計データを集計し、ターゲットとなる年齢層や性別などに絞ってデータを分析します。
メリット・デメリット
一度に膨大な数のデータを処理することができ、大まかな方針や傾向を知ることに役立ちます。あくまで統計されたデータを分析することになるので、細かな情報を知ることには向きません。統計データの提供先は信頼できるものを選ぶ必要があります。
覆面調査
調査員が消費者として実際にお店やサービスを利用し、顧客の立場でサービスの質や接客態度などを観察し、依頼者へ回答する調査です。ミステリーショッパーとも呼ばれ、主にサービス業で行われる有名な定性調査の一つです。
メリット・デメリット
実際にサービスを利用した人の本心を知ることができます。自店の弱みに気づくことができ、サービスの改善に役立ちます。
ただし、調査員の判断や価値観により結果が左右する恐れもあります。より的確な意見を求める場合には、調査員の知識や理解も問われます。
市場調査のメリット
ユーザーのニーズの把握
今現在のユーザーの望みや悩みを知ることで、最適なサービスを提供することができます。
調査によってはユーザーが無意識で感じている悩みなどにも気づくことができます。
ユーザーのニーズが明らかになれば、市場のチャンスを掴むことが可能になります。
ユーザーの興味や関心をしっかりと把握することで、他者の魅力的な商品やサービスへの流出を防ぐことができます。
既存商品・サービスへの評価
実際に商品やサービスを利用した感想やユーザーの満足度を知ることができます。
現状を把握し結果を検証することで今後の方針を定めることができ、ユーザーからどのような行動が求められているのかがわかります。
自社ブランドへのイメージなども把握することができます。
新規商品・サービスへの改良
新商品の試験段階においてもユーザーの反応を伺うことができるので、新商品や新サービスの開発に大いに役立ちます。使用感やパッケージの印象など、ユーザー目線からのチェックが可能となります。
市場調査会社を比較する際のポイント
サービス内容
調査会社により、調査をどこまでサポートをしてくれるのかは異なります。
専任のリサーチャーが企画から集計・分析まで一貫してサポートしてくれるタイプでは、専門家からのアドバイスを受けることができるので効率よく進めることができます。
一方、自らアンケートを作成し分析を行うセルフタイプでは、コストを抑えて短時間で情報収集することが可能です。
セルフタイプに比べてサポートタイプはコストと時間がかかりますが、調査に慣れていない場合はプロのリサーチャーがしっかりとサポートしてくれる会社を選ぶと安心です。
調査方法
インターネット上でアンケートを行う定量調査をメインにしている会社もあれば、インタビューなどを行う定性調査に特化した会社もあります。
どの調査方法に強みのある会社なのか、どれくらいの種類の調査方法を扱っているのかを確認しておきましょう。
調査方法を絞り込んでいない場合は、多彩な調査手法をそろえている会社に相談すると最適な手法が見つかります。
パネル数
パネル数とはモニターの数、つまりアンケートに答える回答者の数のことをいいます。
より公平なデータを得るためには、パネルの数が十分に用意されていることが必要です。
また、正確な回答にはパネルの質も重要ですので、データの品質管理が適切に行われている会社を選ぶこともポイントです。
納期
情報は鮮度が命です。回答から結果分析までの時間が長ければ、その情報は過去のものとなっている恐れもあります。情報を得てから分析に至るまでの時間が短く、また迅速な対応をしてくれる会社は信頼できるといってよいでしょう。
費用
会社や調査方法によって費用も異なります。一般的に、定性調査は定量調査よりコストがかかる場合が多いです。定量調査は簡易なものであれば、比較的安価に行うことができます。
また、リサーチャーによってサポートが行われるか、セルフで行うのかによっても価格は変わります。
正確な市場調査の結果を得るためには、定量調査と定性調査のどちらも行うことが理想です。目的に応じて適切なサービスを選びましょう。
おすすめの市場調査会社を比較
100人アンケート
特徴
「100人アンケート」は、業界最安値のネットリサーチです。100人に3問+1問のアンケート調査を、6,800円(税別)で実施することができます。さらに、アンケート集計後はすぐに30ページ程度のレポートがダウンロード可能になります。自社の商品やサービスの開発・マーケティング戦略を立てる際に、多くの人の意見を聞いてみたいという場合に便利にご利用できます。
料金
料金:6,800円(税別)〜
人数:100人〜
形式:スタンダードプラン(選択式3問・記述式1問)、カスタマイズプラン(自由に組み合わせ可能)
Webサイト
マクロミル
特徴
有名なネットリサーチの最大手です。
国内で年間2,600社、プロジェクトの実施は25,000件以上と、ネットリサーチ界でトップクラスの実績を誇ります。世界90か国、11,000万人以上のパネルネットワークを持っており、海外での取引も年間1,400社以上行っています。また、目的別専門パネルを25種用意しており、調査目的に応じて最適なパネルを選ぶことができます。
あらゆる手法のリサーチが可能で、企画、調査、分析に至るまで、安心のフルサポートで対応します。専門のリサーチャーも、あらゆるテーマに対応できるよう業界最大数を確保しています。依頼者の課題やニーズを受けて最適な企画を提案します。
料金
70,000円~
Webサイト
インテージ
特徴
1960年創業の老舗リサーチ会社です。
「生活者360°理解」として、生活者の商品購入やサービス利用など、あらゆる側面から消費者を捉えることを強みとしています。豊富なデータと業界最大規模のパネル数で、高い信頼を誇るリサーチ会社です。
小売店の販売情報と消費者の購買履歴を知ることができるので、小売業界の調査においては強力なサポートを得られます。
取引社数は5,000社以上にのぼり、取引業界も65以上と幅広く対応できる実力があります。カプコン、花王、コカ・コーラといった大手企業が利用しており、それらのレポートもサイト上で公開されています。
料金
100,000円~
Webサイト
楽天インサイト
特徴
楽天会員のログデータを利用し、幅広い世代の動向を知ることができます。モニターがどの広告に触れたのか、どのウェブサイトへ訪問しているのかなどがわかるため、あらゆる生活シーンの情報を得ることが可能です。モニターの無意識での行動が表れるため、購入の動機や興味関心の関連性を知る手がかりを掴む可能性が十分にあります。
自社パネルは楽天市場、楽天トラベル、楽天証券、楽天保険といった楽天グループのサービスの利用者約220万人から構成されています。主に趣味や嗜好といった娯楽関係のリサーチに強いといえます。楽天で把握できない中高生など学生や若年層などの情報は、提携パネルを利用することでカバーしています。
楽天市場に出店している場合には非常に有効な調査が期待できます。
調査方法も数多く用意されており、専任のリサーチャーが手厚くサポートします。年間約1,000社と取引を行っています。
料金
80,000円程度~
Webサイト
https://insight.rakuten.co.jp/
マイボイスコム株式会社
特徴
伊藤忠系のシンクタンクから生まれたリサーチ会社です。
リーズナブルな価格で、専門のリサーチャーが一貫してサポートを行います。
自社保有の「マイボイスパネル」は約112万人が登録しており、丁寧なデータクリーニングを徹底して品質の保持を行っています。インターネット調査やオフライン調査など一般的な調査手法のほか、自社独自で調査手法や分析手法の開発も行っています。
1998年から毎月行っている大規模なアンケートの調査結果を、自主レポートとしてサイト上に公開しています。また、エミルというアンケートデータベースに登録すると、飲料、食品、住宅といった約3,000テーマに関するアンケート結果を閲覧することができます。これらの豊富なデータはあらゆる業界で重宝されており、誠実で堅実な印象を持つリサーチ会社です。
料金
80,000円程度~
Webサイト
サーベロイド
特徴
セルフサービスのアンケートサイトです。
260万人のパネルに対して自分でアンケートを作成し、最短12時間、平均48時間でデータ回収が可能です。個人でも利用できる手軽さがポイントです。
画面作成から自ら行う手間はかかりますが、リーズナブルに利用できます。
質問のタイプも単数回答や複数回答、フリーなどの選択が可能です。専用の集計ツールも備えており、集計表やグラフをクリックひとつで簡単に作成できます。
サポート体制も整っており、作成したアンケートはプロによって適切であるか判断が行われます。
料金
10,000円~
Webサイト
リサーチプラス
特徴
調査票の作成などを依頼者が行い、回答チェックや集計を依頼できる「通常リサーチ」、アンケート画面の作成などを自ら行うセルフサービスで行う「簡単アンケート」などが用意されています。
通常リサーチで4万円から、簡単アンケートは1万円からというリーズナブルな価格で利用できます。コスパに優れているだけでなく、モニター数も460万人と業界最大規模を保有しており、魅力のあるリサーチ会社です。
地図連動リサーチとして、エリアを絞った調査も可能です。半径、沿線、複数圏内など、さまざまな種類が用意されているので、商圏調査などで活用できます。
また、メディア向けにテレビ局や出版社向けの取材協力者を募集できるサービスも行うなど、利用者の細かなニーズに対応しています。
料金
10,000円~