グループインタビューとは?おすすめのグループインタビュー会社6選!

グループインタビューとは?おすすめのグループインタビュー会社6選!

グループインタビューとは?

グループインタビューはモデレーター(司会者)と6名前後の複数の調査対象者により座談会形式で行われる調査方法です。
質的な回答を求める定性調査の手法のひとつとして知られています。
ユーザー同士が意見を言い合うことでお互いが触発され話題が展開し、幅広い情報の獲得が期待できます。
バラエティに富んだ多くのアイディアが生まれ、新たな発見に巡り合う意外性を秘めた調査方法です。
また、その場の雰囲気や視線、態度などを直接観察することができるので、言葉にとどまらない心理や価値観などを表出させることができます。

グループインタビューの進め方

目的の決定・調査内容の作成

まず現状を把握し、議題を明確にします。
ユーザーとなるターゲット層を明確にし、調査企画を練ります。

調査会社へ依頼・モデレーターとの打合せ

調査会社に依頼を行いインタビューフローを作成し、具体的な方針を固めます。
参加者や会場の手配、適切なモデレーターの選出などを行います。
モデレーターとインタビューの目的や最終的なゴールについて、共通の認識を確認し合います。

グループインタビュー実施

参加者を集めて指定の場所でグループインタビューを実施します。
モデレーターの進行のもとでディスカッションが行われます。
ミラールームなどで主催者が会場の様子を観察できる場合もあります。
仮説の構築と棄却を繰り返しながら議論を進めます。

結果の集約や分析

立てた仮説について検証を行います。
グループインタビューの分析は発言者の個性や相互作用を加味して行わなければならないため、非常に難しいとされています。
調査会社ではプロの分析のもと、インタビューの文字起こしや集計などが行われたあとに納品となります。

グループインタビューの活用目的

ユーザーのニーズの把握

ユーザーの意見を直接聞くことができるので、反応をダイレクトに知ることができます。
他者の発言を受けて話題が広がり、ユーザーのニーズを幅広く理解できます。

新規市場の開拓

ターゲット層への理解が浅く何を考えているのかなどがわからないとき、グループインタビューを行うことで市場を把握することが可能になります。
グループインタビューではひとつの仮説を掘り下げるよりも、多くの仮説を拡げていくことに向いています。

サービスや商品の改善

商品やサービスを使用しているユーザーの評価を調査することで、ユーザーの心情を汲み取った商品リニューアルの提案等が可能になります。
モデレーターの力により潜在意識が露出すれば、根本的な問題点の発見へとつながります。

優れたモデレーターとは?

本心を引き出すことができる

優秀なモデレーターはユーザーとの心理的距離を縮めながら、ひとりひとりから本音や潜在意識を汲み上げることができます。
発言の根底にある感情を呼び起こすことで、動機の真実や意図を知る手がかりとなります。
発言者だけではなく、ほかの参加者の反応の変化を捉えることで、きっかけを逃さずに適切なアプローチすることができます。

自由に意見が言える雰囲気づくり

参加者の中に溶け込みながら、ユーザーが発言しやすい空気を作り出します。
モデレーターによりユーザーがリラックスした状態で発言することが可能になれば、より自然な形でリアルな情報を得ることができます。
また、モデレーターは聞き手にまわり対象者同士の会話を促さなければいけません。
参加者が互いに意見を言い合うことでグループインタビューのメリットを最大限に活かすことができます。

インタビューの進行とグループの管理がしっかりできる

ディスカッションの内容がテーマから逸脱しないように全体をコントロールします。
議論を正しく進めるために、モデレーターには議題となるマーケットに対して十分な知識と理解が求められます。
また、グループ全体が一つの意見に流れないように調整します。
参加者が感情的になることを防ぎ、上手に意見を対立させなくてはいけません。
モデレーター自身も自分の感情を抑えつつ、あくまでも中立の立場で冷静に分析を行います。

グループインタビューのメリット

質の高い調査結果が得られる

自由な発言が行われるので、型にはまらないバラエティ豊かな情報を得ることができます。
数値で示すことのできない感情などを知ることができ、ユーザーの行動の背景にある気持ちや動機について把握することができます。

グループで行うことでの相互作用

参加者が互いに意見を言い合うことで触発され、議論が活性化するグループダイナミクスが発生します。
ひとりの発言がきっかけでグループの考え方が変わるといった意外性のあるキーファクターなども見つかりやすくなります。
多角的なアイディアが生まれ予期せぬ発見へと繋がります。

ユーザーを直接観察することが出来る

グループインタビューでは表情、態度、雰囲気といった言葉で表せないさまざまな非言語情報を得ることができます。
これらによって発言を裏付けたり、本心を探るための繊細な情報が獲得できます。
特に新商品や新サービスの調査の際には、グループによる盛り上がりで会場の雰囲気やユーザーの表情の変化などが顕著にあらわれるので非常に有効です。

グループインタビューのデメリット

個々を詳しく知ることには不向き

お互いに発言しあうため、個人の意見ではなくグループ全体の意見となる傾向にあります。
グループインタビューは一個人に対して深く掘り下げるのではなく、多角的でバリエーションに富んだ意見を探る場合に向いています。

時間がかかる

グループインタビューは6名前後で120分程度で行われるものも多く、アンケート調査等と比べると時間がかかります。
開催時間によって参加できるユーザーが限られる可能性があります。

グループゆえに本心を言えない対象者も

人前での会話となるため、ユーザーの性格によっては発言が控えめな場合もあります。
ユーザーが心を開いて発言できるかどうかはモデレーターの実力にも左右されます。
また、日本人は本音と建前をうまく使い分けるので、文脈や表情からその発言が本心であるか分析しなくてはいけません。

グループインタビューを実施する際の注意点

対象者選び

想定するターゲット層は明確にしておく必要があります。
多くの場合参加者には謝礼が用意されるので、謝礼目当てで参加するユーザーは議論に消極的になる可能性があるので注意します。
また、虚偽の回答をするユーザーや曖昧な回答をするユーザーもいます。
調査会社で保有するモニターから参加者を選出する場合は、モニターの質や管理状況を確認しておきましょう。

インタビューの進行管理

ユーザーそれぞれが均等に発言できる状況になっているか、ディスカッションの内容がテーマから逸れていないかなど、全体の進行を調整する必要があります。
常にユーザー全体を観察し、流れを把握しながら質の高いインタビューを保つことが大切です。
これらは主にモデレーターにより行われるので、経験豊富で実力のあるモデレーターを選出することは非常に重要です。

目的や調査内容をしっかり決める

あくまでも目的やテーマに沿ったディスカッションが行わなければ求める情報を得ることはできません。
あらかじめインタビュー内容や必要な質問項目は定めておきましょう。
前提とするインタビューフローの作成や事前調査を怠らず、限られた時間を最大限有効に使うことが大切です。

おすすめのグループインタビュー会社を比較

マイボイスコム

マイボイスコム

特徴

専任のリサーチャーが最後まで一貫してサポートします。
自社で有するモニター「マイボイスパネル」の約112万人の中から適切な対象者を抽出します。
パネルの詳細情報についてはサイト上で公開されています。
参加者から企画、打ち合わせ、会場の手配から報告まで、すべて任せることができます。

料金

56万円~

Webサイト

https://www.myvoice.co.jp/

オノフ

オノフ

特徴

専任のリサーチャーが現状を把握し、調査企画を作成します。
発言録データ起こしや書記手配など、フルサポートできめ細かな対応を行っています。
サイト上で料金体系も細かく提示されており、希望に応じた依頼が可能です。

料金

70万円程~

Webサイト

https://www.onoff.ne.jp/research/index.html

クロス・マーケティング

クロス・マーケティング

特徴

バックルームやミラールームなどの専門のインタビュールームを国内外に完備しています。
自社会場なのでスケジュールの融通が利きやすく、余裕を持って実施することができます。
インフルエンサーなど時代に合わせた特殊なテーマにも対応できる柔軟さも魅力です。

料金

60万円~

Webサイト

https://www.cross-m.co.jp/

LINEリサーチ

LINEリサーチ

特徴

LINEのネットワークを利用したリサーチを得意としています。
若年層のモニターが多く、学生や若年向けの調査に向いています。
他社のモニター組織に登録していないユーザーが多いため、フレッシュでリアルに近い声を拾い上げることが可能です。
調査分野の専門家によるトータルサポートを依頼できます。

料金

287万円~

Webサイト

https://www.linebiz.com/jp/

RJCリサーチ

RJCリサーチ

特徴

170万人のネットモニターと非ネットユーザーを含む約75,000人のモニターを有しています。
モニターの質やモデレーターの実力が高水準に保たれるよう管理の徹底に努めています。
海外にも展開している歴史ある会社です。

料金

約50万円~

Webサイト

https://www.rjc.co.jp/

マクロミル

マクロミル

特徴

国内最大級のリサーチ会社です。
自社モデレーターに加えて、外部にモデレーター128名と提携しており、議題に合わせた最適なモデレーターを選出できます。
大型モニタールームなどの専用会場を保有していますが、地方でも会場の設営を行えるため全国での調査が可能です。
年間で1,800グループの運用実績があり、経験豊富で実力のある会社といえます。

料金

約40万円~

Webサイト

https://www.macromill.com/