【予算から考えるネットリサーチ 】10万円でどこまでできるか?

インターネット調査の料金は設問数とサンプル数(サンプルサイズ)、およびスクリーニング調査などオプションの有無などで決まります。では「最初に予算ありき」で考えた場合、その価格でどの程度のスペック(設問数・サンプルサイズ)が望めるのでしょうか?ここでは【調査予算が10万円まで】の場合に何ができるかを考えてみます。

 

インターネットリサーチ(インターネット調査)

まず「スクリーニング調査が必要か?」を考えます。
スクリーニング調査の実施まで含めて10万円以内に収めるのは中々厳しいのですが、ネットリサーチ会社によっては可能です。

次に「設問数とサンプルサイズのどちらを優先するか?」を考えます。
アンケートで聞きたいことが多いほど設問数も多くなります。また、よりたくさんの人の意見を集めたければ回収サンプル数を増やすことになります。どちらが増えても料金が上がりますので、両方を取れない場合にいずれを選ぶのか決めておくと判断がしやすくなります。

 

スクリーニング調査をつける場合

スクリーニング調査のサイズは3問×5,000サンプル以下と仮定します。
各ネットリサーチ会社とも、スクリーニング調査の最低スペックはおおよそこの程度です。

その上で実施可能なアンケート調査のサイズを調べてみると、だいたい【10問×100サンプル】が限度のようです。
これ以上設問数を増やしたりサンプルサイズを大きくしたい場合、通常は10万円を超えてしまうことが多いようです。

 

設問数を優先する場合

アンケートの設問数を少しでも多くしたい、かつスクリーニング調査は不要な場合を考えてみます。

各ネットリサーチ会社の料金表を見るとわかりますが、どの会社もサンプルサイズの下限は100サンプルです。
その上で設問数をどこまで増やせるか見ていくと、15問ぐらいまでなら10万円以内に収まることが多いようです。
したがって設問数を優先する場合には【15問×100サンプル】程度と考えておけば妥当でしょう。

 

サンプルサイズを優先する場合

上記とは反対に、サンプルの数を少しでも多く取りたい場合を考えます。

設問数と同様に各社の料金表を見てみると、設問数の下限は5問ないし10問となっています。
仮に「設問数は10問」とすると、サンプルの数は200サンプルくらいまで増やせそうです。
よってサンプル数を優先する場合には【10問×200サンプル】程度なら10万円で実施できる、と言えそうです。

 

セルフ型ネットリサーチ(DIYリサーチ)

Web画面の作成やサンプル回収管理(アンケート回答依頼メール配信数の設定など)を自分で行うことを厭わないのであれば、セルフ型ネットリサーチ(DIYリサーチ)を使う方法もあります。

こちらは通常のネットリサーチよりかなり低価格で、10万円で10問×1000サンプル回収できるようなサービスもあります。

標準的なネットリサーチサービスとは勝手が異なる点に注意が必要ですが、実施したいアンケートの内容およびネットリサーチ会社に依頼したい業務内容(範囲)を考慮した上で問題がなければ、このようなサービスの利用を検討しても良いでしょう。

 

まとめ

上記をまとめると、以下の表のようになります。
この一覧表をご覧いただくと、「予算10万円でどこまでできるのか?」が一見してわかるのではないでしょうか。

 

表1. 予算10万円での設問数・サンプルサイズの目安
サービス種別 備考 設問数 サンプルサイズ
ネットリサーチ
(インターネット調査)
スクリーニング調査あり 10問 100サンプル
設問数優先 15 100サンプル
サンプルサイズ優先 10問 200サンプル
セルフ型ネットリサーチ
(DIYリサーチ)
10問 1000サンプル

また、こちらのネットリサーチ会社の比較表もご覧いただくと、より具体的なイメージを掴みやすくなるかと思います。上記と併せて、調査のスペックを考える際の参考にしてみてください。

 

◎参考

 

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